研究者の派遣社員の実情(2)~生活の内部に迫る~

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研究者派遣の業界で数年働いてきて感じた私見の第2段になります。

前の記事の繰り返しになりますが、私は博士を修了して博士号を取得後、研究者派遣をメイン事業としている会社に新卒で入社しました。
普段は常駐型の派遣社員としてとある企業にて研究開発に携わっています。

もっと一般的な待遇や仕事に関する部分については、以下の記事に書きましたので、そちらを知りたい方は以下のリンクへどうぞ。

さて、第2段では以下について書いていきます。第1段よりももう少し踏み込んだところまで書いています。

  • 仕事(研究)内容にどこまで関わることができるか?
  • 修士と博士で違う部分はあるか?
  • 派遣会社の同期との関係はどうか?
  • この業界はこんな人に向いている
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仕事(研究)にどこまで関わることができるか?

派遣研究者と派遣先の企業研究者の人で業務内容が分かれてしまうと、同じテーマでも仕事として関われる範囲が限られてしまいます。

よくあるのが「ミーティングに参加できるかどうか」
ミーティングは重要な意思決定の場なので、これに参加できるかどうかで大きく違います。

ただ、この辺は受け入れ企業や直接関わる上司の方によるとしか言えません。

参考までに私の場合です。

私は会社としての方針の決定する場としてのミーティングには関わっていません。

会社の方針決定に関わらないというのは当然といえば当然の話に聞こえるかもしれませんが、私は小さな企業に行っているので、その層も割と近くに感じます。直属の上司は、ともに研究を進める関係でありながら、方針決定の場にも参加しています。上司を通してミーティング内容に関しての話は聞きます。

反対に、そこで決まった方針に基づいた進め方や、その業務の進捗報告のミーティングには参加しています。その場では意見も求められ、企業研究者と同じ立場で参加できています。

修士と博士で違う部分がある?

これに関しては、私の観測範囲では、はっきりと異なる部分があると感じています。

博士号を持つ人の方が、より専門的な業務に携わっている傾向にあります。
その分、社内に完全に専門の人がいない(→だから派遣会社に相談を持ちかけている)ということになるので、より事業を切り開いていく意識が求められる難しさはあります。

反対に修士の人だと、サンプルの分析業務を回すなど、ある程度ルーティン業務に当てられているという人が多いです。

もちろん必要な人員ですし、いい意味では安定しています。残業もほとんどありません。

ただ、何か新しいプロダクトを生み出しているという感覚は得にくい部分はあるのではないかと思います。

派遣会社の同期との関係は?

同じ会社の同僚とはいえ、普段は皆違う会社に出勤しています。そうなると同期間の関係性ってどうなのか?と思うかもしれません。

同期間の交流はそれほど活発ではない

同期は全国に散らばっています。
同じ支店に入ったとしても、みんな住んでるところがバラバラです。そのため交流はそれほど多くはなく、割とドライです。

ただ、弊社は全国に支店があるので、地域ごとの違いもあるかもしれません。

たとえば都市圏に近い支店では、比較的距離は近いので交流があるなどということはあるかもしれません。

地方だと、支店が管轄する範囲が広くなるため、なかなか会うというのは難しいです。

また、サークル活動というのもあるので、それに参加している方もいます。

とはいえ、全く顔を合わせないわけではなく、支店ごとに業務連絡を行うために数ヶ月に1回ほど集まります。

また、この業界特有だと思いますが、人の流れがかなり流動的であることは認識しておくべきでしょう。

しょっちゅう新しい人が入ってきますし、逆に出ていく人も多いです。
退職だけでなく、派遣先が変わったために、いきなり他支店に異動になったということも普通にあります。

派遣業界はこんな人に向いている?

私はまだまだ会社に入って日が浅いですが、わりとこの働き方が性に合っているかなと思っています。

そこで、こんな人なら向いているんじゃないかと思う点を2点挙げます(主に自分のことを言っています)。

腰を据えてじっくりより色々な研究に関わりたい

人によって期間はバラバラですが、キャリアの中でいろんな企業に行くことになります。

同じ環境で1つのテーマについてじっくりやっていくよりも、色々な視点で新しい技術を身に着けながら研究に関わっていきたいという人にはいいと思います。

場合によっては、就活市場には出てこないような企業・ベンチャーに出会うこともあります。
運要素はかなり強いのですが、そういう一期一会を楽しめる人には向いています。

会社などの組織に下手に染まりすぎたくない

もちろん会社や部署によりますが、企業研究者であれば、サラリーマン的な付き合いもあるでしょう。

その点、派遣研究者にはあまり深入りされない印象があります。

業務の締切が迫ると残業が多くなる…というのもよくあることです。

もちろん、派遣研究者でも残業が無いわけではありませんが、派遣社員には労働者派遣法を遵守する必要があり、派遣会社によって厳しく時間管理されますので、不必要に残業させないように取り計らってくれます。

このことをどう捉えるかによりますが、あまり深く人間関係をつくるのが得意でないとか、趣味にじっくり取り組みたいという人にはメリットもあるように感じます。

まとめ :派遣業界の知名度を上げたい

さて、色々と書いてきましたが、少しでも参考になったでしょうか。

この記事を書く動機の一つが、派遣業界は何より知名度が低いなーと感じたことです。

偉そうに書いてますが、私も就活するまでこの業界のことを知りませんでしたし、知ってても最初は見向きもしなかったと思います。

就活も終わり頃に差し掛かり、自分のやりたいことが見えてきたときにこの業界を知り「これだ!」と思った経緯があります。

色々と改善してほしい点はありますが、概ねこの働き方には満足しています。

派遣先など結局は運次第という部分も大きいので、人は選ぶかもしれませんが、自分の専門に自信があり、それを軸に色々な分野に挑戦したいという人にはいいかもしれません。

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