Mendeleyを用いた論文管理の基本とReference挿入

mendeley-document-management 大学院生活
スポンサーリンク

大学院生を含む研究者は日々膨大な数の論文と触れ合います。最初のうちはいいですが、そのうち調べ物が加速するとPDFファイルであふれかえります。
そして何日かすると、「あの資料はどこに置いたっけ?」とPC内のフォルダをひっくり返すことになってしまいます。

そこで便利なのが、文献管理ソフトです。有名なところだとEndNoteです。
しかし、有料であり、Academic版でもそれなりに高価であるため、誰でも使えるわけではありません。

私は学生時代から「Mendeley」というソフトを使っています。
このソフトは無料でありながら、文献管理ソフトとしての最低限の機能を持っているため重宝しています。

もう卒論を意識する時期ですが、まだファイルの数が少ないし・・・と思う人もいるかもしれませんが、反対に文献が少ない今こそ使えるようになっておくべきと考えます。

執筆に本腰を入れ始めると使い方を習熟する時間と余裕がなくなります。
使い方自体は直感的にできますが、やはり慣れるまでには少し時間を要しますし、卒論を書く段階で目を通す文献は格段に増えるので、整理するのがどんどん億劫になってしまいます。

この記事ではMendeleyについて簡単に紹介します。そして、よく使われる機能であるReferenceの挿入について述べます。
そこまで踏み込んで詳しい使い方について紹介はしていないので、使いながら調べてみてください。

Mendeleyの基本

論文の出版社として知られるエルゼビアが提供している文献ファイルを管理・閲覧することができるソフトです。

Web版の他、Windows、Mac、Linuxで使用することができるソフトウェアが用意されています。使いやすいので、ぜひともインストールしてソフトウェア版を利用をおすすめします。

無料で、2 GBまでの文献ファイルを収容できます。
論文のファイルが1つ2 MBとすると、1,000本入るので、とりあえずの量としては十分と思います。

また、大学によっては機関契約を結んでいるところもあります。
機関契約を結んでいる大学の構成員は、ファイルの収納容量が増えたり、グループ作成機能の制限が拡張されるなど、多くの恩恵を受けることができます。

Mendeley guide for use
Mendeley: 利用にあたってのご案内

基本画面

実際の画面を見ながら、説明していきたいと思います。
2006年に発表された京大・山中先生のiPS細胞を樹立した論文を例に出します。

K. Takahashi, S. Yamanaka, Induction of Pluripotent Stem Cells from Mouse Embryonic and Adult Fibroblast Cultures by Defined Factors. Cell. 126, 663–676 (2006).

image
基本画面です。上の[Authors]などのタブをクリックすると、その内容でソートすることもできます。

image

右側に論文に関する情報が収容されています。真ん中の矢印をクリック(もしくは[Alt]+[Enter])で隠すことができます。

image

左側にはフォルダが表示されています。論文を内容に合わせて自由にフォルダわけすることができます。
また、フォルダは階層表示することも可能です。

image

ライブラリー中の論文をダブルクリックすると、上記のように論文を開くことができます。
開いている論文は上にタブで表示されます。一番左の[My Library]をクリックすれば、元の画面に戻れます。

image

論文にはマーカーを引いたり(ハイライト)、メモを入れる事ができます。

文献管理ソフトを使う利点

Mendeleyの便利なところは文献をフォルダ分けできるだけではないです。
いくつか紹介します。

タイトル等の情報が自動で取得

インターネットと繋がっていれば、そのファイルの情報を読み取り、タイトルなどの情報をweb経由で自動で取得してくれます。

たまに不十分なことがありますが、だいたいDOIの横の虫めがねマークをクリックすると情報が正確に更新されます。

image

古い文献や日本語の文献だと情報が取れないことがありますので、そうなると手入力となりますが、ほとんどは手動で入力する手間が一切かからず楽です。
後は該当するフォルダに放り込めば整理完了です。

ちなみに、ここで手入力がめんどくさいからと放っておくと、後述するReferenceの挿入のときにしっかり情報が入らずに困ることになるので、面倒でも入れておくのが良いです。

自動でファイルの取込み

Watched Folderという機能があり、このフォルダに入っているPDFファイルは勝手にMendeleyに取り込んでくれます。
[Tools]→[Option]→[Watched Folder]のタブで指定したフォルダが対象になります。

image

Referenceを自動で作成

論文を書く際に面倒なのが、Referenceの管理です。

参考とした情報をReferenceとして付けるときには

  • 本文中の参照したい部分に番号をつける
  • 末尾に参考文献のリストを作る

といった作業が必要です。

もし、改訂の段階で論文の骨子が変わって、参考文献の順番が変わってしまうと、文献リストも合わせて改訂する必要があります。手動で行うと非常に骨が折れます。

それもMendeleyの機能を利用すれば1クリックでできます。
論文を書く際にMicrosoftのWordを使う方が多いと思いますが、MendeleyはWordと連携することができます。それがMS Wordプラグインです。

image
※MS Wordプラグイン導入後のWordの上部リボン画面

これを使用すると、参照したい論文をMendeley内に入れておくことで簡単にReferenceを作ることができます。

順番が変わったりしても、[Refresh]を1回クリックするだけで変更することができます。
私は学部時代にはそもそも文献管理ソフトの存在を知らなかったので、卒論の参考文献はすべて手で入力していましたので、この便利さには驚きました。

これがあるだけでも、学部生でも文献管理ソフトを使う理由になります。
なお、ジャーナルによってReferenceの形式は異なっています。Mendeleyには一通りのジャーナルの引用形式を選ぶことができるので、学術論文執筆の際にも有用です。

また、自分で好きな形式を作ることができるので、私は報告書や博士論文などの文章用とスライド用の引用形式を自分で作って使っています。

報告書などは割と詳細に論文名まで入れる一方で、スライドではスペースの関係で第一著者とジャーナルの略語など最低限にしています。
引用形式の編集はCitation Style Language(CSL) Editorというwebベースのエディターでできますが、ここでは詳細は記載しません。

グループ機能

Mendeleyを使っている人内でグループを作ることができます。

例えば、同じ研究グループの人で論文を共有したい場合には
このグループフォルダにファイルを入れておけば、同期するだけでグループ内の人は見ることができます。

最後に

簡単ではありますが、文献管理ソフトとしてMendeleyについて紹介しました。

文献管理ソフトはこれだけではないので、私もいくつか渡り歩いてここに落ち着きましたので、いろいろと使ってみるのもいいと思います。

また、Mendeleyには便利な機能が多くあり、自分もまだまだ完全には使いこなせてはいないと思います。

いいTipsを見つけたら、また紹介したいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました
公開日:2019年2月11日