大学院生時代の反省:研究室生活の時間の使い方

write-down-the-skills オピニオン

学位を取得することは、その道の専門家として社会に出るということです。
しかし、以下の質問をした時、自分にはまだ自信がありません。

自分に専門家を名乗るほどの知識が身についているか?

もちろん、これだけやれば十分というものはありません。
私も研究室には長時間いて、必死にやったつもりにはなっていました。

しかし、今改めて考えてみました。
「もう少しこうすればよかった」という反省点が出てきました。
振り返るともしかしたら自分と同じような感じと思う人もいるかも知れないので、記してみます。

要点

大学院生時代の反省点

  • 文献を読む際の姿勢→直接役立つ文言のみ追い求めていた。
  • 実験の取り組み方→トライ&エラーではなく、闇雲にやりすぎた
  • 実験の手を広げすぎた→分野外の実験にも手を出してしまう

→基礎をしっかり腰を据えて、身につけるのがよい

学生時代にしっかり基礎が身についたか?~自分の回顧録

もっと学生時代に広く学べばよかったと思うことは多くあります。
学び方に関しても、工夫すればよかったと思う点も多くあります。

学生時代はそこまで考えて日々やっていたわけではありませんでした。

文献探しは実験のヒント探し

研究室生活の中では、たくさんの文献と触れ合います。
先行研究を元に仮説を組みます。
実験する際には過去の手法を参考にできないか探します。
関連する研究のデータから、自分の実験結果の意義を議論します。

もちろんそれは私もやっていたことですが、探すときの姿勢に問題があったように感じます。
どうも自分の知りたいことが書いてある、直接関連のある文言のみを追い求めていたところがあります。

内容全体に関しては簡単に読んで、取り上げても問題なさそうかだけを確認していました。
いわばその文言を見つけると、満足してそれ以上の深追いはしていませんでした。
すべての文献を隅から隅まで読むことはできません。
しかし、その根底にある基礎からすくい取ろうとする意識を持てばよかったと思っています。

実験にかけていた時間が長い

実験系の研究室であれば、大学院生の本分は実験を行うことです。
それは間違いありません。

しかし、闇雲にやればいいというものではありません。
しらみつぶしにやらざるを得ない場合もありますが、多くは失敗例から学ぶ必要があります。

私の場合、修士課程の間は「考えずとにかく成功するまでやる」と考えてしまっていました。
なぜ失敗したか、どう改善すればうまくいくのかをあまり考えていないのです。

それでは時間だけがかかるのみで、労力の割に結果が出ません。
心血を注いでいた、というよりはただのがむしゃらでした。

博士課程からは、「研究する時間がある」と思いこんで分野外の実験にも手を出していました。
手を広げるのはメリットもありますが、結果を出す上ではデメリットの方が多いと思います。
闇雲とは少し意味が違いますが、どう学位を取るかという視点を持てばよかったです。

学生時代はしっかりと基礎を磨くべき、と思った

思えば院生時代に教科書を開いた記憶がほとんどありません。
とにかく上に書いたことを夢中になってやっていました。
これは基礎にしっかり向き合っていなかった証拠と思います。

色々自分のダメなところを書いていましたが、ダメな自分を晒し者にしたいわけではありません。
大学院生という貴重で恵まれた時間を大切に過ごしてほしいと思っているからです。
文献も実験ももちろん大事ですが、何より基礎をしっかりと身につけるべきと考えます。

よく言われることですが、学生の時期が一番じっくり学べる期間です。
特に大学院生であれば、何より学問の奥深さを存分に楽しんでほしいと思います。

とはいえ「基礎ばっかりやっていたら面白くない」というのはわかります。
何に活かされるかわかっていなければ、勉強する意義を見いだせないものです。
その辺に関して、うまいやり方があればとは思うのですが・・・。

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