研究

無機化学ノート

多電子原子の電子配置(1):有効核電荷と遮へい

第2周期からの電子の入り方について見ていく。主量子数に関して、3番目の電子から、すぐ上の電子殻(n=2)の軌道を占めなければならない。ここで問題になるのは、第3の電子が占めるのは2sなのかそれとも3個の2pのうちのどれなのか?である。
2018.09.17
大学院生活

博士号の取得:博士課程の在籍中に気をつけたいこと

博士号を取るということは、研究者として認められたという一つの形と言えます。実験、研究成果の発表など、研究に必要な力を一定のレベル以上に高める必要があります。 私も博士号を取りましたが、博士課程のときは考えが至っていないところがいくつかありました。
2018.05.24
無機化学ノート

第一周期元素の電子配置:パウリの排他原理

電子のエネルギーや角運動量を決める5つの量子数について整理した。では、実際に電子はどういう順番で埋まっていくかについて考える。初めに簡単なところからで、第一周期元素である水素とヘリウムを取り上げる。電子配置を考える上で、避けては通れない法則がある。 それが、パウリの排他原理である。
2018.09.17
無機化学ノート

水素型原子の電子スピン:量子数の整理

最近は無機化学、特に原子と分子の化学結合を復習しています。やはり化学反応を考えていく上で、結合の話は避けては通れないでしょう。電子は、原子核の周りの空間を占めている。よく原子核の周りを回っている絵を目にするが、厳密には正しくない。難しい言い方になるが、あくまで存在確率を規定しているに過ぎない。
2018.09.15
科学コラム

細胞の培養法で気をつけること:培地のロット差という盲点

細胞の増え方が遅いという自体に直面した。そこで、器具や試薬を変えて色々と試行錯誤した。現在は無事に元通りになり、細胞がしっかり増えてくれるようになった。先に結論を書くと、原因は培養に用いていた培地であることがわかった。自分への備忘録と、同じ事態に直面した方の参考になればと思い、過程を書くことにする。
2018.08.19
タンパク質:三次元構造

タンパク質構造を安定化する「力」

タンパク質は翻訳されて終わりではない。機能を発揮するためには、正しく折りたたまれなければいけない。これをタンパク質のフォールディングという。フォールディングには様々な力が関わってくる。今回はタンパク質の構造を決める力について見ていく。さらに、構造が決まったあとのタンパク質の揺らぎに関しても触れる。
2018.08.19
タンパク質:三次元構造

三本らせん構造を取るタンパク質:コラーゲン

以前取り上げたケラチンに並んで、馴染み深いタンパク質としてコラーゲンが挙げられる。コラーゲンはすべての多細胞生物に存在するタンパク質である。脊椎動物においては最も多く存在する。外からの応力に抵抗するため強く、不溶な繊維構造を持つ。今回はこのコラーゲンの特徴的な構造について見ていく。
2018.08.19
科学コラム

大腸菌の形質転換のプロトコル、見直してみては?

最近こんな記事を読みました。大腸菌の形質転換ではヒートショックも後培養もいらない | 酵母とシステムバイオロジー 私は大学時代から、大腸菌の形質転換は何回もやっていますが、なかなか衝撃でした。今まで当たり前と信じて疑わなかった実験手法でも、改善点があることを示唆しており、興味深いです。
2018.07.05
タンパク質:三次元構造

典型的コイルドコイルタンパク質:ケラチン

二次構造以上の三次元的な構造に入っていく。二次構造といえば、αヘリックスとβシートの主に2種類あることはご存知だろう。それらは二次構造内外で水素結合を多くつくることによって、非常に安定な構造を取る。多くのタンパク質で見られるが、ここでは代表的なものとしてケラチンについて見ていく。
2018.07.01
タンパク質精製

タンパク質精製のための分画手法:塩析とクロマトグラフィー

タンパク質を精製するための大原則は、目的のタンパク質を他のタンパク質と分ける(=分画)。言葉にすると非常にシンプルではある。では、どう分けるのか?というのが今回の主題となる。「他のタンパク質」といっても、タンパク質も様々な性質を持つ。なので、目的タンパク質の性質に合わせて、精製法を考えていくべきである。
2018.06.15